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同窓会長 ご挨拶


先日、大学を離れ初めて農工大の卒業式と入学式に出席致しました。卒業式・入学式両式典とも大変厳かな雰囲気の元、厳粛に執り行われ格調の高い式典でありました。まだまだ若いつもりでおりましたが、二世代近く離れた卒業生、新入学生のはつらつとした姿を拝見し、時の経過をつくづくと感じる時でもありました。

いよいよ社会に旅立つ卒業生の皆さん、更に深い研究に取り組む大学院生の皆さんは、農工大での経験をこれから自身の成長に向け大いに生かしていただきたいと思います。またこれから大学生活を迎える新入学生の皆さんは、学業への努力は当然ですが、大学生活において積極的に様々な経験を積んでいただき、自分自身の今後をしっかりと見つめる大切な時を過ごして頂きたいと思います。

私が社会人となったころを振り返りますと、現在の状況を想像することさえ出来ませんでした。世の中の変化もゆっくりでのんびりしておりましたし、社会に出ても先輩のすることが出来るようになればまずは一人前でありました。社会に出てからも時間をかけて指導教育もしてくれました。私の進んだ製造業においては良いものを効率よく沢山作ることを競争する時代であり、長い間そのことに大変熱心だったように記憶しています。もう時代は大きく変わってしまっています。消費においても多様性からパーソナル、モノからコト、所有からシェア、リアルからバーチャル・ネットへと経済行動が急速に変化してまいりました。また、技術の進歩も次から次へと新しいものが生まれ、その変化も急速に早まっています。デジタル技術等の進歩により、どこでも誰にでも高品質で高性能な製品を作り上げることが可能になってきましたし、IT化、IOT、ロボット技術等、新たな技術の進歩にも暇がありません。この変化にいかに乗り遅れることなく、いち早く新たな挑戦が出来ているかが、次の時代に生き残る成否を左右する前提となっています。

景気回復期間が戦後2番目を記録したと言われます。また、月例の経済報告によれば、個人消費も緩やかに回復しています。しかし一方で景気回復を実感出来ないという声も沢山耳にします。このことは全体が底上げされていく高度成長の時代とは大きく違ったことが世の中に起きているのが実態だと思います。国内においては少子高齢化、人口減少、危機管理、財政健全化等決して後回しには出来ない難題が山積みです。これらの課題に積極的に取り組み、解決していくことの出来る世の中にしていかねばと思います。

農工大の同窓会においては約3年の間一般社団法人化に向けた取り組みを進めてまいりました。すべての部会・支部総会の議を経て、会員相互の理解も十分に深めることが出来ました。最終的にはこの5月の第55回通常総会において審議し承認を頂き、10月の1日には新体制のスタートが決定いたしました。予定通り来年度の総会時においては「一般社団法人東京農工大学同窓会」として最初の総会が開催されることとなります。今後も最後の準備を慎重に進め、同窓会の活動の更なる活性化に繋がるような新組織を目指してまいりたいと思います。

平成30年5月